OBインタビュー 西脇康之さん(佐川町地域おこし協力隊OB)

西脇 康之さん
佐川町地域おこし協力隊OB(2016年~2018年)

〈現在の仕事〉
林業、鮎釣りと卸し販売、鮎の友釣り体験

〈協力隊の3年間で高知暮らしを体験してみたい〉

 長年、京都で暮らしていましたが、漠然と「田舎暮らしがしたい」という気持ちを抱いていました。そんな中、高知県出身の奥さんと出会い、実家へのあいさつのため来高しました。

 自然が豊かで、好きな釣りが満喫できそうなところや、野菜や魚の鮮度がよく、食べ物がすべておいしいところが気に入りました。また、高知の人のおおらかさや排他的でないところにも惹かれて移住を考え出すようになりました。

 しかし、いきなり移住となると、もし合わなかった時のことを考えて不安になったため、協力隊制度を活用して、まずは3年間お試しで暮らしてみようと考えました。また、林業にも興味があったので、自伐型林業がミッションとしてある佐川町の協力隊の門をたたき、奥さんと2人で佐川町での暮らしをスタートさせました。

〈自伐型林業を学びながら3年後につながることを〉

 林業については全くの素人でしたが、県外から来てくれた専門家の人に知識を学んだり、必要な資格を取らせてもらい、現場での経験を積んでいきました。

 時には林業には関係はないけれど、3年後の暮らしにつながるような研修などにも行かせてもらえたのはありがたかったです。

 林業を学ぶ傍ら、移住後の楽しみだった川釣りにも夫婦で出かけました。釣った鮎が余るから試しに知人に販売してみると、その鮮度や味がうけて手ごたえを掴みました。その後、友釣り体験を試してみたりと、「鮎屋仁淀川」としてのなりわいづくりにも取り組んでいきました。

〈好きなこと、楽しいと思えることを仕事にできている〉

 林業も農業も大変だし、体が痛くなるのも当たり前ですが、どこかに楽しいという気持ちを持ちながらやっています。だから、家でチェーンソーの刃を研いでる時間も嫌いではないです。

 鮎釣りも長いシーズンが始まる前はちょっとだけ、本当にちょっとだけ憂鬱な気分になることもあるけど、自分が好きなことをやっているんだからと、楽しむ気持ちを忘れないようにしています。

〈協力隊の方に伝えたいこと〉

 まずは、やりたいことを目指して協力隊になってほしいです。そして、3年間でどうやって卒業後の生計を立てるのか、自分の力でそこに住むための準備をしてもらいたいと思います。

 人それぞれ価値観は違うけど、貧乏でもいいから生計立てようでも僕はいいと思います。もちろん、生活するためのお金は必要だけど、ただお金を稼ぎたければ都会でもいいと思います。

 それと、地域のコミュニティに溶け込んでもらいたいです。自分たちは困った時に地域の人が味方になってくれてよかったと思えた経験があります。田舎だから一人でのんびり暮らせるとは限らず、田舎ほどほっとかれる人間関係の方が少ないです。それはよく理解しておいた方がいいと思います。

〈〈取材を終えて〉〉

 西脇さんのお話を聞いていると、3年間で高知に住むための準備をしっかりされていたことが分かります。とはいえ、林業で収入を得るまでは大変だったと思うし、そのなかで好きな釣りを仕事にできていることに本当に感心させられました。

 日頃から西脇さん夫妻を見ていて、色んな場所や集まりに足を運び、県内で人脈を作ってそれを仕事にも活かされていると感じていました。私も困った時は相談したいと思える頼れる協力隊の先輩です。

※この記事は、2024年 2 月時点の情報を掲載しています

取材担当:大原