NEW!實重 優さん 高知県奈半利町地域おこし協力隊(出身:島根県 着任期間:2024年3月)<br/>ミッション:奈半利町海浜センター運営/移住業務

●協力隊に応募した理由・応募した地域を選んだ理由を教えてください

 高知大学在学中に合同会社「FUngo(ファンゴ)」を立ち上げ、地域発展のための仕事を始めていました。主に島根県海士町の海産物加工会社の商品開発や事業企画・デザイン等の仕事をしていた中で、高知県の1つの地域に腰をおろして、根を張って仕事を続けていきたかったところ、協力隊制度を知り魅力を感じました。

 知人から奈半利町を紹介してもらい、現在の海浜センターの運営ミッションが、自分たちで作り上げていけるミッションだったこと、何より地元の役場職員さんたちの情熱に心動き奈半利町を選びました。

●ミッションの具体的な取り組みについて教えてください

 奈半利町海浜センターでサップやカヤック等のマリンアクティビティのインストラクター業務や、キャンプエリアの管理、冬季には次年度の体験プラン作りやイベント企画等を行っています。町の人と関係を築きながら、海浜センターに訪れた観光客には海浜センターだけでなく町全体の魅力を発信し楽しんで帰っていただきます。

 自分たちも地域の魅力を発見しながら、地域住民と協力して体験プランやイベント等も少しずつ企画できるようになってきました。最近は修学旅行等の大口の受け入れもできるようになり、今後は奈半利町の活気につなげていきたいです。

●これまでの活動で印象に残っていることを教えてください

 一から作っていくことにやりがいを感じています。1年目の奈半利町海浜センターの運営状況は厳しいものでした。1年目から「ととのいマルシェ」(テントサウナと美味しい飲食体験できるイベント)を企画し、町内はもちろん町外のこれまでつながっていた方々にも協力してもらい実行しました。何より自分たちがワクワクすることと、奈半利町の魅力を連携させたイベントに反響があったときはとても嬉しくなります。

 大学時代からの友人であり、協力隊として共に活動する井出風之介さんとは、2人暮らしをしながら互いに支え合い高め合っていけることも、生き生きと活動ができる源です。これまではライバルのような意識をしたこともありましたが、現在は心強いパートナーです。

●活動中に直面した課題と、その課題に対して取り組んだことを教えてください

 奈半利町海浜センターの黒字化に向けた動きは試行錯誤の連続でした。イベント等を企画して集客・収益を得ることができても、働き手が2人しかいない状況だったので休みの取り方から考え少しずつ改善していきました。

 例えば、アクティビティ等のオンライン受付を開始することでスムーズな受付を実現し、修学旅行の受け入れ等もスムーズに行うことができました。「どうやったらできるか」ということを2人で粘り強く考え、時に役場職員の方や地域の方に相談・連携できることが課題解決につながっていくと感じています。

地域との関わりのなかで学んだことを教えてください

 地域の皆さんが非常にあたたかく迎えてくれてありがたいです。地域との関わりについて、基本的にはまずは飛び込んでみる。誘ってもらった行事や飲み会、草刈りなども初回はほぼ全部行きました。

 ただ自分たちの感じ方も大事にしています。お互いを大事にしあえる関係性を地域の方とも築いていけたらと思うので、無理をして気を使いすぎることはせず、自然体で接しています。そうすると自然と少しずつ関係ができ、色んなことを教えてもらえるようになってくるので、純粋にやりとりが楽しいです。

 草刈りなどめんどくさいという声も聞いたりしますが、「休みの日の2時間くらいいいかな」と思います。町民運動会に参加した際には、自分たちの地区が2年ぶりに優勝でき嬉しかったです。「洗濯ものを取り込むの遅いな」と言われたり、見られているなと感じる部分も多いですが(笑) 挨拶を交わしながら、自分たちが気持ちよく暮らしていきたいですよね。

●任期後の意向について教えてください

 奈半利町の魅力をもっと発信できる「地域商社」のようなものが実現できたらと思っています。自分たちがほしいもの、こうだったらいいなということが奈半利町の中で少しずつ作れないかと考えています。例えば自分の好きなコーヒーを活かして、奈半利の景色を楽しみながら飲めるコーヒースタンドがあればいいなと描いています。これからも役場や地域の皆さんと協力しながら、奈半利で根を張りながら暮らしていきたいです。